
長谷寺の本堂へ向かう長い石の登廊を登っていくと、正面に圧倒的な感じで山が迫ってきます。そしてようやく本堂に到着しました。ここからの眺望も見事でパノラマのように景色が広がって見えます。本堂の舞台は、清水寺とともに有名です。長谷寺は、 山に囲まれた美しい土地、奈良県桜井市初瀬の里にあります。
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私が訪れた時(2月)は、まだ桜の開花には程遠い季節でした。枝垂れ桜、山桜など数千本の桜が咲き乱れ山腹の堂塔伽藍が花に包まれる様を想像すると壮観な眺めだろうと思われます。
長谷寺の本尊は,十一面観音菩薩像で「長谷寺式」と呼ばれる独特の姿をしています。左手には観音像らしく宝瓶(ほうびょう)を持ち、右手には地蔵像のような錫杖と念珠を持っています。これは、観音と地蔵菩薩が合体したものらしい。地蔵菩薩は僧侶のすがたをしていて、杖を片手にとことこ歩き、人々を救済する菩薩で、街角や里の田んぼなどにある、「お地蔵さん」として親しまれている庶民的な存在です。一方、観音という菩薩も、ある意味では人々を救済することによって修業して、如来になろうとする存在です。それを一般に「仏さま」と呼んできました。つまり、長谷寺の本尊は、観音であると同時に地蔵の優しさも秘めている仏さまということになります。そして、この本尊は、人間のこの世の全ての憂いや悩み、病苦や悪心を除いてくれる仏さまとして、昔から多くの人々に信仰を集めてきました。その伝統がいまもなおずっと生きつづけているのが、この寺の興味深いところです。
「長谷寺」には、いつの日か、桜の花の咲く頃にもう一度訪れたいと思っています。
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