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僕は平日が休みだ。

営業という職業柄、ずっと前から土日でなく、平日を休みにしている。

 

このまえの4月に、下の娘が幼稚園に通いだした。

いつもの休日は、子供に起されるのが常だったが、

入園してからは、遅めの時間に布団から出ると、娘はもう家にはいない。

 

そうすると、必然的に妻と二人きりに。なぜだか気まずい空気が流れる。

よく考えると、7歳になる長男を授かってから、昼間の時間に妻と二人きりになることは、まず無かったように思う。

 

僕は、そそくさと遅めの朝食をすまして、いそいそと庭にでる。

草むしりや花ガラ摘みが、休日の僕の日課だ。

 

黙々と花ガラを摘んでいると、妻が、梅雨の晴れ間をチャンスとばかりに、洗濯物を庭に干しだした。

パンパンとシワを伸ばしながら、お互いに無言でいる。

 

しばらくして、妻が、「この花は何?」と聞いてきた。

「これはクレマチスの籠口(ロウグチ)といって、海外でも人気があるんだって。」と僕が答えた。

すると、手を休めることなく「へぇ~」と妻。

こんなに気のない生返事を聞いたのは何年ぶりだろう。

もともと極度の虫嫌いで、植物にはあまり興味がないらしい。

見事なくらいに気持ちのこもってない生返事に妙に感心していると、

「この実は何?」と妻は続けて聞いてきた。

 

まぁ、多分、たいして聞いていないだろうと思いながら、僕は答えた。

「ジューンベリーといって、6月(June)になるベリーで、食べれるみたいだよ。」

今度は、手を休め、その赤い実を見ながら「ふ~ん・・・・・・。」と妻が言った。

 

 

食べれる、と言っただからだろうか、

妻が関心を示したことに、少々驚いたが、話を広げようと、僕はウンチクを続けた。

「ジャムにすると美味しいみたいだよ。つくってみれば・・・・・・。」

と言い終るか、終わらないかの、その刹那に、妻はパァーンと洗濯物をならした。

そして無表情で「誰がつくんの・・・・・・・・・?」といった。

 

僕は、また無言で花ガラを摘み始めた。

妻も、また無言で洗濯物を干している。

 

 

今年も我が家の軒に巣をつくったツバメの雛がピヨピヨと、けたたましく鳴いている。

親ツバメはせっせと餌を運んで、忙しそうに飛び回っている。

 

10年以上も連れ添うと、夫婦の会話はこんなものか、と思いながら、

ゆっくり腰を伸ばした。

梅雨の晴れ間は、蒸し暑い・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント

夫婦なんてそんなもんですよおーーー!

20年経つともっとですよ・・・

我が家もお互い空気のような存在で

当たり前のようにそこにいてくれるだけでいい。

きっと居なくなってからしか有難みなんて
分からないんですよ。

しばらくは一人で庭いじり楽しんで!

No.2楽しみにしています。

投稿者:メキシ子: 2011年6月14日 10:10

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